東之宮古墳掲示板
東之宮幻想 †
illusion Higashinomiya(Akatsuka JIro) †
ツヌの里 †
木曽川が谷間から平野部に一気に流れ出す
川の流れは,強さにより複雑に分流し,
場所をかえ,扇状地を網の目のように流れ出す。
沼沢地と小河川が錯綜する場所
沼(ツヌ)の館 †
木曽の流れを神として崇め
ここに住まう人々は宿命として,度重なる土石流・洪水と伴に暮していた。
そして,この地は西と東の国々を結ぶ,古くからの陸路が通じ
この地の「ウの渡し」で木曽の流れを渡らねばならない。
そして川と陸の道が交差するこの交通の要には,
この地の神々を祭るウの館が存在した。
部族長会議 †
ここ数年,太陽のチカラが落ち,周囲の森や山に変化が見られるようになった。
水の流れは大きく激しくなり,強い雨・風と暗闇が忍び寄ってくる。
虫たちが目をさまし,冷たい雨が来る月,
数十年に一度の大部族長会議がツヌの里ではじまった。
近隣から多くの部族長がやってくる。そして一人の王が選ばれる。
彼の名は「カガセヲ」
カガセヲ †
代々,この地の神を祭る一族の若者
カガセヲとその不思議な仲間たち,
彼らは川の流れをまとめ,あるいは分散する知恵をもつ一族でもあった。
魚と遊ぶ鳥船を扱い,力はシシよりも強い。
星を見て吉凶を占うことができる。
旅人 †
木曽の水が海と出合う場所,そこには海神を崇める湿原の民がいる。
さまざまな地の恵が集まる大きな市場があると聞くが,
そこから一人の旅人がやってくる。
湿原の國,その大王からの使者。
「ここ数年,北からの水の流れが定まらず,黒い土が海に流れ出し,
豊かな浜が消えていく。このままでは海神の怒りがおさまらない。
そこで,水の神を鎮めてくれないか」という願いであった。
石振りまつり †
山々が色鮮やかに変わるころ,ツヌの里では「石振りまつり」がはじまった。
5年に一度の祭礼で,里ではもっとも大事なまつりである。
加茂で見つかる不思議な青石,邇波の白石,そして北山に育つハナカエデを持ち寄り
神の化身を作る。銅を溶かして鏡を作り,石を磨いて玉を作る。
山を作る神 †
祭りの跡,カガセヲとその仲間たちは
神の化身を「伊木」という場所に祀り,星を見て
今から五つの太陽が昇る頃,ここに山の神を招く。
そして,大規模な土木工事を実施した。山を作る
谷を掘り,見たこともない大きな山を築いていった。
昼は民が石と土を運び,夜は神が山を作る。
木曽の流れをこの山によって分散するという方法のようだ・・。
五つの川 †
木曽の流れは,大きく五つの流れに分流され,
川の流れは静まり,流域に暮す人々の生活は豊になっていく・・。
ツヌのカガセヲは,いつのころから
木曽の流域,湿原の民,人々の尊敬を受け
英雄として崇められるようになる。
東之宮 †
ウの「沼(ツヌ)の館」に住まう王,そしてその仲間たち
豊かな川の恵をもたらした。
ツヌの里には
さまざまな地域の人々が集い,市場ができあがる。
やがて,王は東之宮に祀られ,地の神となる。