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2004年12月30日

調査日誌

調査日誌抄1973年(昭和48)
8月3日(晴天):器材などを白山平山頂の東之宮社に運搬する。その後、墳形測量調査およびそれに伴う草刈り作業などを実施。
8月4日(晴天):午前、発掘調査にあたって供養祭を実施。調査区を設定し、調査開始する。後方部上の春の盗掘箇所を中心に調査区を設定し、掘削作業を実施。まずは盗掘範囲の確認調査を行う。午後になり、頂上より1m余から粘土被覆を確認。竪穴式石槨であるとの判断から、粘土の広がりを追って西側に調査区を拡張。午後四時ごろ雷接近、急遽下山する。
8月5日(晴れのち曇り):9時、作業開始。調査区内の精査。北隅に礫群を発見。竪穴式石槨の北側に小石室と思われる礫集積を確認。昼、当初に設定した盗掘穴付近の調査はほぼ終了。粘土の被覆を清掃して、写真撮影を実施。その後、被覆粘土に小トレンチを設定。
8月6日(晴天):南へ調査区を拡張する。昼、調査団顧問の久永春男氏が来訪。断面実測図を作成。被覆粘土が調査区外へ延びる。
8月7日(晴天):南(南西)の拡張区を含めてほぼ石室の上部が除去。天井石が落ち込んでいる部分から内部の様子をうかがう。側壁がかなり崩れている。結果的に盗掘穴は、竪穴式石槨の北西端部にあたり、その南東部は壁面の崩壊によって完全に保存されている。この時点から教育委員会による夜警の開始。
8月8日(晴天):粘土の被覆を除去する。測量・写真撮影。その後に天井石を取り外す。
8月9日(晴天):内部の調査を実施する。久永春男氏の指導により、南と北壁より崩れた側壁を除去する。竪穴式石槨内部にはほとんど土砂が堆積していない。東壁から鏡が出土する。西壁付近では粘土床が露出し、付近には鉄斧が出土する。各所で副葬品の検出。東壁に沿って鏡10面を確認する。
8月10日(晴天):石室内の調査を継続。粘土床の調査において、中央東より付近から石製品出土、さらに鏡1面が出土。
8月11日(晴天):精査。写真撮影。昼から地元見学会。
8月12日(晴天):粘土床中央付近に堆積している朱部分の調査。勾玉・管玉類多量に出土。鉄器類の取上げ。併行して実測調査を継続する。
8月13・14日(晴天):玉類の実測調査、取上げ。
8月17〜19日:石槨の測量調査など。
8月20・21日:補足調査。
9月15日:埋戻完了。調査終了する。

Posted by jiro at 2004年12月30日 15:16