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2005年01月21日
土岐石について
東之宮古墳出土の鍬形石・石釧・合子等に特に顕著に見られる石材の特徴から、「土岐石」製品である可能性を想定したい。土岐石(ときいし)とは本来「水石」の世界の用語であり、土岐川(岐阜県東濃地域)から産する銘石の類いの総称であり、多様な石材が存在する。その内で「光沢をもち村雲状の縞文様をもつ緑の石」をここでは代表して「土岐石」と称している。東之宮古墳出土の鍬形石には特にこうした村雲状の縞文様がはっきりと見られ、緑と黄色の複雑な文様が実に美しい。小林行雄氏の見解は『図解考古学辞典』の中で、碧玉とされる石の中では出雲の花仙山が著名であるが、「古墳時代前期に石製品の製作にあてられたものは、出雲の石ではなさそうである。ただしそれがはたして岐阜県土岐郡日吉村の碧玉であったか、福井県坂井郡雄島村の碧玉であったか、あるいはもっと畿内に近いところの石であったかはわからない」とされた。岐阜県土岐郡日吉村とは現在の瑞浪市日吉町である。
(参考文献)
森勇一・赤塚次郎1997.4「土岐石と濃尾平野の石材に関する基礎的研究」『考古学フォーラム』8

Posted by jiro at 2005年01月21日 09:01